まず手術にかかる時間ですが、クリニックによって異なりますが1本のインプラントの埋入は麻酔時間を含めると1時間程度で、非常に簡単な手術です。麻酔も、特殊な麻酔は使用しません。一般的な歯科治療の際にかける麻酔で、ほとんどの患者様が痛みを感じること無く、手術を終えています。また、出血もほとんどありません。埋入時間だけですと5分程度で出来てしまうものもあります。
手術時間が短時間な上に、出血も痛みもほとんど無いため術後、「もう終わったの?」とびっくりされる患者様や「思い切ってやってよかった」と満足される患者様が多くいらっしゃいます。

人工歯根（インプラント）の材質は、純チタンです。チタンは、人工心臓や人工関節にも使用されていて、人体と非常に相性が良く、また金属アレルギーの無い金属です。
骨との結合力が最も良い金属ですので、インプラントの材質が原因で体に影響がでることはまず無いでしょう。

本来、天然の歯の臼歯（奥歯）の歯の根は3本～4本あり、前歯部と比べると大きい歯です。インプラント体には様々な種類がありますが、天然の臼歯に見合うほどの太さのインプラントは存在しません。インプラント1本で、天然歯の根の1本～2本と考えて下さい。そのため、インプラント1本で奥歯を回復させようとすると、根の太さに見合う上部構造が、天然の歯より小さくなってしまう。というわけです。天然歯と同じ大きさの歯を希望する場合は、天然歯1本に対しインプラントは2本必要です。しかし、長期間歯を失ったままの状態だったためにスペースの確保が難しい場合など、希望にそぐ得ないケースもありますので、担当の先生に確認してみて下さい。小さくても噛む力は十分あるので、心配いりませんよ。

インプラントに年齢は関係有りません。骨の厚みが重要になってきますが、高齢だからといて骨の厚みが薄いとは限りません。骨の厚みは、術前にインプラント担当医によるレントゲン写真等での精査を行いますのでご安心ください。近年では、骨とインプラントとの結合力を高めるコーティングされたインプラントや、パウダー状の人工骨で、簡単に骨の厚みを確保することができるようになったため、骨の厚みが薄く、インプラントは困難と判断されインプラント治療をあきらめていた患者様も、インプラント治療が可能となっています。